だからそっちの"好き"じゃない!
『…奪われちゃった。
ファーストキス』
ドクンッと大きく、嫌な音が身体中を駆け巡った。
ファーストキス、って…
『ふふっ…ほんと、私なにやってるんだろうね。
陵君だって男の人だって、何で思わなかったんだろ』
ドクンドクンと響き渡る鼓動。
心臓が狂ったように鳴っていて、
さっきより数億倍力を込めて、
陵の顔を引っ叩いてやりたい衝動に駆られる。
…けど今の俺がするべきことは、
そんなことじゃない。
「…優奈」
『…なに?あ、慰めようって思ってる?
…必要ないよ。元気だもん』
いつだって、優奈は強がる。
今なんか…声、震えてるじゃないか。
ファーストキス』
ドクンッと大きく、嫌な音が身体中を駆け巡った。
ファーストキス、って…
『ふふっ…ほんと、私なにやってるんだろうね。
陵君だって男の人だって、何で思わなかったんだろ』
ドクンドクンと響き渡る鼓動。
心臓が狂ったように鳴っていて、
さっきより数億倍力を込めて、
陵の顔を引っ叩いてやりたい衝動に駆られる。
…けど今の俺がするべきことは、
そんなことじゃない。
「…優奈」
『…なに?あ、慰めようって思ってる?
…必要ないよ。元気だもん』
いつだって、優奈は強がる。
今なんか…声、震えてるじゃないか。