だからそっちの"好き"じゃない!
「…あんたに関係あるの?」

舞がそう言って陵君を睨む。

「あれ、怖ぇな」

「…あんたがしたこと、優奈から聞いたから。最低ね」

舞がそう言うと陵君はフッと笑う。

「…自分の欲しいもの手に入れるためなら最低にでもなるんだよ。
で、優奈。一緒に帰ろ?」

そう言って私の肩に手を置こうとする陵君。

「や、やだっ…「…触んな」

え?と顔を上げると

さっきまで教室にいて

私に全く気づいていなかった流可。

流可は私を自分の胸に

ぐいっと引き寄せて陵君を睨む。

「…あーあ、もう来たのか」

「…失せろ」

「…お前には命令されたくねーわ」

「…失せろっつってんだろっ!」

流可の怒声にビクッと反応する。
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