だからそっちの"好き"じゃない!
ドキドキして今にも湯気が出そうなくらい

真っ赤な頬を優奈に向けて…

…優奈の心を少しでも

動かそうとすればいいってのに。

だけど俺は素直じゃない。

自分の素直な心を隠して

今日も笑顔のポーカーフェースを作る。

そうでもしないと

また優奈を傷つけてしまいそうで…。

これ以上はもう超えられない。

優奈は昨日完璧に俺の気持ちを知ったわけで、

キスまでされて

気まずいのなんか当たり前。

それなのに俺は知らないふりをして

いつも通り優奈の隣にいる。
< 197 / 255 >

この作品をシェア

pagetop