だからそっちの"好き"じゃない!
昼休み

舞はなぜか昨日のことを知っていたようで、

そのことには触れないでくれた。

そこで陵君のことを話すと、うーんと唸って腕組み。

「……永崎って、いいやつなの?悪いやつなの?」

そう言って陵君の方を見る舞に苦笑いを返す。

「私もよくわかんない」

「よね〜…。
…でもまあ…好きには変わりないんだろうなー」

「…好き?」

好きって…

「…私を?」

「…それ以外になにかある?」

舞はそう言って大きなため息。

「…ってえぇえええええ!?」

「なっ、び、びっくりしたぁ!!」

「だってだってなんなの!?
陵君私が好きなの!?」

「だからそうだって言ってんでしょっ」

「えぇぇえええええ!?」
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