だからそっちの"好き"じゃない!
っていうかもう…意識朦朧としてくる…

ガチャ…と再びドアが開いてお兄ちゃんが飛んでくる。

「優奈、氷枕持ってきたぞ〜?」

「…うん……」

「頭上げてくれるか?」

あぁ…なんだかもう意識が…

「…ぅ…」

「ん?どうした?」

「…る…か…」

私はほとんど意識のない状態でそう呟き、

お兄ちゃんはそんな私の頭をそっと撫でてくれた。

< 218 / 255 >

この作品をシェア

pagetop