だからそっちの"好き"じゃない!
流可side

7:45分。

もう家出る時間…

そう思っていた矢先、家に飛び込んできた…

「斗真兄ちゃん?!」

「はぁ〜……流可」

「は、はい?」

そう返事をすると、

斗真兄ちゃんは再びため息をついて頭の後ろに手をやる。

「…今日学校休め」

「…はい?」

「で、優奈の看病しろ」

「…優奈?」

その単語にピクッと反応して、

斗真兄ちゃんの肩をガシッと掴む。

「優奈、体調悪いんですか!?
熱は!?ちゃんと薬飲ませました!?」

一気にそう言うと、

斗真兄ちゃんは一瞬面食らったような表情をして、

はぁ…とため息。
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