だからそっちの"好き"じゃない!
そう言ってついには涙を流す私と、

オロオロするお兄ちゃん。

そんな時…

ガチャ…

「斗真兄ちゃん、あと…優奈!?」

ドアが開いて入ってきたのは…

「…流可…お前超バッドタイミング…
だけど悪い、俺もう行くから任せたな」

「…え?」

去っていくお兄ちゃんを目で追いながら首をかしげる流可を見て、

ひゃぁっ…と喉で悲鳴をあげる。

だ、だってっ…私、流可に二度目のこ、告白っ…

ししししかも!昨日も今日も髪ボサボサでパジャマ姿で、

おまけに今は泣きじゃくってて…

かぁーっと顔が真っ赤になった。

「…で…出てってぇええええ!!」

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