だからそっちの"好き"じゃない!
…いいんだろうか。

普段お兄ちゃん、流可を近づけない!!!

って感じなのにこういうのはいいんだね…。

まあ私も全然いいけどねっ。

逆に結構楽しみかも。

…それにテレビの音で気づかなかったけど、

かなりの雨量と風。

さっきとは大違い。

私は一通り掃除をして流可を待つ。

そうして5分後…

ピーンポーン。

「はーい!」

返事をしてドアを開ける。

そこには傘をさした流可。

「ごめんね急に…」

「いや、全然。ちょうど泣いてるかなーって思ってたとこ」

「もう、泣いてないよっ!」

私は少し頰を膨らませて、

流可を家に招き入れた。
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