だからそっちの"好き"じゃない!
そう言う流可の目を見て鼓動が痛いほど跳ねる。

そしてとうとう、私は意を決して口を開いた。

「…流可が…好き…
恋愛の意味で……好き」

その次の瞬間。

流可は私をストンと下ろしたかと思うと…

「!…んっ…」

私の唇を塞いだ。

…流可の唇で。

「んんっ…」

私はドンドン叩いて流可をおしのける。

「…っ…酷いっ…!
私のこと好きじゃないくせにっ…!」

そう言うと流可は私の髪をさらっと撫でて頭にキスを落とす。

「なっ…「…俺も…好きだよ」

流可はそう言うと私の頭に頬を寝かせて、そのままぎゅっと抱きしめる。

「…好きだよ、優奈…
俺も…恋愛の意味で…」
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