だからそっちの"好き"じゃない!
番外編
番外編その1 あの時の秋
秋side
優奈ちゃんのことをとびきり嬉しそうに、
そして少し興奮気味に話す流可。
だけど俺は言葉をかけられない。
呆れてるとか、
かける言葉がないとか、そういう問題ではなく、
そういえばこいつ、母親がイギリス人ハーフで、
家では大体英語だったんだか…と思い出していた。
なぜなら…
「“She is perfect and terribly cute girl.
How happy I am. She is my treasure!!”」
…流可は英語で喋っていたから。
なにか惚気ているようなのはわかるけど、
これは理解できないし、
声をかけようにもかけられない。
このとき、俺は言葉って不便だ…と思っていた。
優奈ちゃんのことをとびきり嬉しそうに、
そして少し興奮気味に話す流可。
だけど俺は言葉をかけられない。
呆れてるとか、
かける言葉がないとか、そういう問題ではなく、
そういえばこいつ、母親がイギリス人ハーフで、
家では大体英語だったんだか…と思い出していた。
なぜなら…
「“She is perfect and terribly cute girl.
How happy I am. She is my treasure!!”」
…流可は英語で喋っていたから。
なにか惚気ているようなのはわかるけど、
これは理解できないし、
声をかけようにもかけられない。
このとき、俺は言葉って不便だ…と思っていた。