だからそっちの"好き"じゃない!
「…?流可?」

「いっ、いや、なんでも」

「そう?」

私はそう言って立ち上がって

カーテンを持ち上げる。

「…雨酷いね〜…」

「まあ梅雨だし」

「そっか…そうだよね」

そう言ってまた流可のいる方に戻る。

「…暇だね」

「んー、まあでも優奈と一緒だから暇でもなんでもいっかな」

「またそういうこと言う…」

私はそう言ってあぐらをかいている

流可の胸にもたれかかる。

「やっぱり落ち着くな〜この体勢」

「ふーん、俺も優奈に触れれるからちょうどいいや」

「何言ってんのもー。
あ、お茶淹れてこようか?」

そう言って流可の方を見る。

「っ…あ、ああ…」

「よーし、お湯沸かしてくるね!」

私はそう言って立ち上がり、

キッチンに入った。
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