だからそっちの"好き"じゃない!
流可side

…可愛すぎる。

なんださっきの行動は。

っつーか落ち着くって…

ドキドキと自分の鼓動が速くなっているのがわかる。

落ち着くって…

…なんか嬉しい。

…まあ恋愛感情が含んでるとは

全く思えないけどさ。

そんなことを考えながら

ため息をついていると、

優奈が上機嫌でこっちに戻ってきた。

「ねえねえ、お湯って大体何分で沸くと思う?」

笑顔でそう言う優奈にきゅーんと

ハートを射抜かれた音がする。

なんだよそのなんか可愛い疑問!!

そう思っていると、

不意に優奈の髪が

濡れていることに気づいた。
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