だからそっちの"好き"じゃない!
優奈side

パチっと目を開ける。

…ん?

なんだっけ、昨日どうしたっけ…

そう思いながら

ぎゅーっと何かを抱きしめる。

ってなにこれ、腕…?

腕……あ。

思い出した…。

昨日あの後寝落ちして…

ってことは!

「流可〜!!ごめんごめんごめん〜!!」

そう言って流可を揺すり起こす。

「…ん…なに…」

そう言って目を擦る流可に

思いっきり謝る。

「流可!ごめん!
私寝ちゃって…う、腕疲れたよね!?
ごめん!!」

そう言っての首の後ろに

回してある手を退けようとすると、

流可にグイッと抱き寄せられた。

「!?ちょ、流可!?」

「んー…優奈なんか柔らかい。
もうちょっとこのまま…」

…カチン。
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