だからそっちの"好き"じゃない!
「へえ、珍しいな。舞ちゃんと?」

「ううん。
今日の朝友達に合コンに誘われちゃって…」

ピタ…

「…合コン?」

「え?あ、うん。人生初〜」

そう言ったけど流可はなぜか究極不機嫌。

「流可…?」

そう言って顔を覗き込むけど、

流可は構わず歩き出す。

「あの、流可…どうしたの?」

「…別に?それより優奈、合コンなんか行くのやめろよ」

「え?どうして?」

そう言って流可の方を見ても、

目を合わせようとしない流可。

それどころかさっきより

一層不機嫌に見える。

「なんで行く必要あるわけ?」

「え…や、やっぱり友達と楽しみたいし…」

「…別に明日じゃなくていいだろ。
なんでわざわざ合コンなんだよ」

「流可、どうしたの?
いつもは私が遊びに行くって言ったら行っておいでって言ってくれるのに…」

そう言って眉を寄せる。

だって流可、なんか変なんだもん。

なんで怒ってるの?

それにすごく行かせたくなさそう…
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