だからそっちの"好き"じゃない!
そして翌日。

「…あ」

思わず声を出す。

なんとついいつも通りに

家を出てしまって流可と遭遇。

でも

プイッ。

私はふくれっ面でそっぽを向いて

スタスタ歩き出した。

子どもっぽいってわかってる。

それに流可を怒らせてしまった私が

謝らなきゃいけないのもわかってる。

わかってるけど…

流可と喧嘩したのは久しぶりだし、

引くのはいつも流可だったから…

引き方がわからない…

私は後ろを振り返らず、

タッタッタ…と小走りで

学校に向かった。
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