だからそっちの"好き"じゃない!
俺が傷ついてんの知らずに楽しそうに…

ほんとにわかってないんだなって思ったら

ついキツいこと言ってた。

…気づいて欲しくて。

なんで俺が行って欲しくないのか。

なんでこんな怒ってるか…

でも逆に怒らせた。

長年一緒にいるんだし、

今までもそうだったんだから

優奈が気づかないのは当然だってのに…

それでも…

他の男にその笑顔見せんのかって思ったら

気が気じゃなかったんだよ…。

「元気出せよ、な?」

「…んー……」

俺はため息をついて

また机に突っ伏した。
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