だからそっちの"好き"じゃない!
そう言ってタタッと走って教員室まで。

「お待たせ〜!」

「ああ、はい鞄」

「ありがとっ、帰ろっか」

「うん」

そうして学校を後にする。

「お腹すいた〜」

「まー確かに」

そういった流可をチラ〜っと見て声をかける。

「そ、そういえばこの間言ってたクレープ屋さんがあるんだけど…」

「ふーん、で、行きたいの?」

う…

心読まれてる…。

私は少し俯きながら正直に答えた。

「…行きたい…です」

「…じゃ、行くか」

「ほんとっ!?ありがとう〜!!」

「いーえ。でも夕飯食べれなくなるから半分こな」

「うんうん!わかった〜!!」

そう言ってご機嫌で歩き出す。
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