だからそっちの"好き"じゃない!
急いで手紙を開くと、

『東城君に近づくな』

その文字を見てゾワッと鳥肌がたつ。

え…な、なんなのこれ…

…っていうか!

私の靴どこっ!?

キョロキョロ見回しても

靴は見当たらない。

そこに流可が来て

私の様子を見て首を傾げる。

「優奈?どうした」

「あ…流可…」

流可を見て、

二つの選択肢が頭に浮かぶ。

…流可に言うべき?言わないべき?

…犯人(?)は流可を

名指しで近づくなって言ってるし…

それに…心配はかけたくない…

「う、ううんっ、なんでも!
私昨日上靴持って帰ったんだよね。それで今日忘れちゃって…」

「…そうだった?」

「そ、そうそう!
間違えて上靴のまま外に出たら泥がついちゃって…」

あぁ〜もう〜!!

私なんて下手な言い訳!!

泥なんかついても

払ったら落ちるじゃない!!
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