だからそっちの"好き"じゃない!
そう言って両手をぶんぶん横に振る。

「なんかあったなら言って。
…絶対に我慢しないで、俺を頼れ」

「う、うん!」

流可にそう返事を返したところで

靴箱に到着。

流可と一度別れ、

靴箱を開けるとまた入っていた手紙。

それを見て唇をきゅっと結ぶ。

…心配かけたくないから…

ごめん流可、ウソついて…

「優奈?」

「あ、今行くねっ!」

私はなにもないふりをして

そっとポケットに手紙を忍ばせた。
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