だからそっちの"好き"じゃない!
そう話していると

「…噂をすればなんとやら。
来たわよ」

舞がそう言ってドアの方を見る。

「…って、なんかいらないおまけまでついてる…」

舞の言う方を見ると、

流可と秋君の傍には一人の女子生徒。

「おまけって…あれ桐生さんだよ」

顔をしかめた舞にそう言って苦笑。

「…誰?」

「秋君曰く、"流可にベタベタしてる女子"」

「…なんか怪しい」

そう言った舞の呟きは聞こえず、

流可と秋君と…

それから桐生さんが教室に入ってきた。

…ちなみに桐生さんは

がっちり流可の腕に

自分の腕を絡ませている。

「悪いけど桐生さん、俺優奈と話した…「やだも〜東城君〜、本当は私と話したいんでしょ?」
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