だからそっちの"好き"じゃない!
え…なんか…やだ…

そう思ってじりじりと後退。

「なんで逃げんの〜?楽しいこと、しよー?」

「え、遠慮しときます…」

そう言うとその男子生徒に

グイッと引っ張られた。

「っ…ちょ、「ほらほらおいでよ?」

そう言うと…

「ちょっ…やっ!!やめてっ…!!」

無理やり私の制服のリボンを取る。

「やめて…やめてよっ…!!」

「えー、無理ー…」

そう言ってその男子生徒がブラウスの

ボタンに手をかけたところに…

ガラガラガラガラ!!!!!!

勢いよくドアが開き、

涙で潤んだ目でそっちを見る。

「ゆう…な…」

「流可………」

教室に入ってきたのは……流可だった。

流可は私の姿を見て一瞬目を見開き、

次の瞬間目の色を変えたかと思うと…
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