だからそっちの"好き"じゃない!
「…ストーカーってまさかの鈍感なの?」

「…初めて知った」

「優奈にそういう傾向がなかったからでしょ?それはそれでいいことよ。でも…」

コソコソ話をする二人をみて首を傾げる。

やがて秋が俺の方に来てまた肩を叩いた。

「…頑張れよ」

「お、おう…?」

そう返事を返すと舞ちゃんはため息。

「まったくもー、これ以上鈍感増やさないでよねっ」

舞ちゃんはそう言うとドアの方に行く。

「優奈追いかけてくるわ」

「あ…うん…」

「そろそろチャイムなるしね。
二人も教室帰った方がいいと思うよ。
じゃあね」

舞ちゃんはそう言うとタッと駆けて行った。

「……秋、俺って鈍感?」

教室を出て廊下を歩きながら秋にそう言うと、

秋はうん、と頷いた。
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