【彼氏、捨ててやります】
計画の始まり


「杏奈〜っ、今日一緒に帰ろうぜ‼︎」


小声でも聞こえるような近い距離だというのに、このバカでかい声で叫ぶのは。


今日で付き合って3年になる、
二ノ宮 涼(にのみや りょう)

私と同い年で、高1。


「…わかった。今日は絶対にドタキャンとかなしだからね⁉︎」

「当たり前だろー、任せとけって‼︎」


涼は、やけにキラキラした笑顔でまた叫んだ。


残念ながら(??)涼とは違うクラス。

涼が帰った後の教室では、女子どもが頬をピンクに染めていた。


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