【彼氏、捨ててやります】
「俺から、伊織にちゃん聞いとくから。まじで許せねぇし」
やっと泣き止んだ私に、斗真先輩が言ってくれた。
けど…
「ありがとうございます。でも…、私が、ちゃんと自分で聞きます。いおからも、涼からも…」
「わかった…けど、もしなんかあったら、俺でよかったらいつでも連絡してこいよ?」
「………ほんとうに、ありがとうございます。…斗真先輩が居てくれて、本当に良かったです。」
「…おう!」
ニッ、と笑みを見せた斗真先輩を玄関まで送った。