【彼氏、捨ててやります】



そして…ついに、 彼氏、捨ててやります計画の始まりとなる出来事が起こることとなる。



朝からずっと楽しみにしていた放課後。


彼のお迎えを待っていると、


「杏奈〜まじでごめん‼︎」


と、また、馬鹿でかい声で叫ぶ涼が。

「なにがごめん、なの?」

嫌な予感がしたのに、間違いはなかった。


「エミがさ、どーしても今日遊んでくれなきゃ死ぬ、なんていいだすからさ…」


「…はぁ?」

涼がそう言った後、その後ろから”エミ”という名前であろう可愛らしい女の子が
、勝ち誇ったような表情ででてきた。


うそ、だよね?

だって今まで、どんだけ浮気したりどんだけ最低なことしても…記念日を忘れたことなんてなかったよね?


お互いの誕生日、半年記念、記念日、クリスマス、お正月……

3年間、その日だけは一緒にいてくれたよね?





< 5 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop