【彼氏、捨ててやります】
そして…ついに、 彼氏、捨ててやります計画の始まりとなる出来事が起こることとなる。
朝からずっと楽しみにしていた放課後。
彼のお迎えを待っていると、
「杏奈〜まじでごめん‼︎」
と、また、馬鹿でかい声で叫ぶ涼が。
「なにがごめん、なの?」
嫌な予感がしたのに、間違いはなかった。
「エミがさ、どーしても今日遊んでくれなきゃ死ぬ、なんていいだすからさ…」
「…はぁ?」
涼がそう言った後、その後ろから”エミ”という名前であろう可愛らしい女の子が
、勝ち誇ったような表情ででてきた。
うそ、だよね?
だって今まで、どんだけ浮気したりどんだけ最低なことしても…記念日を忘れたことなんてなかったよね?
お互いの誕生日、半年記念、記念日、クリスマス、お正月……
3年間、その日だけは一緒にいてくれたよね?