【彼氏、捨ててやります】





「花梨‼︎一緒に昼飯くおーぜ、…って友達?」


教室に戻ると、花梨ちゃんの席に座っていた2年生の先輩らしき男の人がそういった。


「海斗!…ごめん、今日は別で食べよ?」


話的に…彼カノ? なのかな?



「まじかよー。………って、まって、君もしかして長谷川杏奈?」


「……え?はい。そうですけど…」


なんで知ってるんだろ?

と、金に近い茶色の髪の毛のその人を見つめていると。



「へぇー。確かに、あいつが相手するだけのことはあるね♪


俺、友紀斗真のダチ。でもって、花梨の彼氏の橘 海斗(たちばな かいと)

よろしくね」


橘先輩は、チャラそうな見た目とはギャップのある爽やかな笑顔でそう言った。

なんだか、斗真先輩と似てる気がするなぁ。



なんて思いながら、「よろしくお願いします」とぺこりと頭を下げた。



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