俺様な君を振り向かせてみせます!
「よっ!」



ダメだ。どんなに背伸びをしてもなかなか上の方にたどり着かない。



でも諦めない、もう一回!



そう思って背伸びをしたとき、私の手にある黒板消しが取られた。



「困ってんなら俺を頼れよ」



そう言って絢斗は上半分を消してくれた。


「消してくれてありがとう絢斗」



「おまえっ、その目誘ってんのかよ」



「えっ」



あっ、私自然と上目遣いできてた。


でも誘ってるって何に誘ってるのかな?



別に私はどこにも誘ってないけど。



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