私の悩み…




孔雀玉が朱い光を放ち出した。



眩しいくらいの朱い色を発し私の手の平が熱く成り始めた。


白虎が呪文を唱えるのを止め朱雀一人が呪文を唱え始めた。

今さっきの呪文と明らかに違うと言うのは素人の私にも解った。



白虎は私の頭の中に語り掛けて来た。


【朱雀の玉が元に戻る様にお前は手の平から念を送れ】


白虎に言われ私は白虎の顔を観て頷き私は孔雀玉に朱雀の玉が戻る様に手の平から念を送り始めると朱く染まってた光が藤色に変わり孔雀玉は元の形へと戻り始めた。

私は手品でも観てるんじゃ無いか?

と言うくらい朱雀の玉は元の原形に復活した。


原形を取り戻した朱雀の玉は綺麗な光沢のある薄い緑の色をしていてとても綺麗だった。

これが朱雀の孔雀玉


復活を遂げた孔雀玉を観た朱雀は呪文も終盤に入ったのか?顔の前で片手で印の字を結び発生せず口の中で呪文を呟き目を伏せた。

私も念を送りながら朱雀が目を伏せたので私も一緒に目を伏せた。


手の平がまた一段と熱く感じた。



呪文を唱え終わった朱雀が…


【奏?眼を開けて下さい。】


朱雀に言われた通り私が眼を開けると…



流れてた筈の血は跡形も無く…




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