私の悩み…
私は白虎の腕に抱かれながらこの頭の中に掛かってる霧みたいな?靄みたいな?物と格闘する事に成った。
意味不明な言葉を私に向けて言う白虎…
ここに来た理由も知らない。
でも冷静に廻りを見渡せば何故か?懐かしい…
そして何かを誰か?と約束した様な…
私は必死に想い出そうとした。
【この西方寺は私が奉られてる寺だ…。実際ここに私はおらん…。私の居場所は亜空間、次元の狭間に居るこの世にはない存在。人の身体を借り降臨する。今、お前の父の身体を借り私はお前の前に姿を現しておる。】
白虎は私も知ってる事をまた話し出した
一体どうしたんだろう?
私は白虎をずっと観てると…
【私の願いはただ一つ…。】
そう言って大空を見上げた。
白虎?
何だか本当に様子のおかしい白虎…
私の記憶に関係してるんだと直ぐに解った。
でも想い出せない…
私達は車に乗り九条家を目指した。
車内は重苦しい…
そう言った方が正解だと思う。
私も白虎も話をする事なく家路に向かって白虎がハンドルを握り前だけを観て運転してた。
そんな白虎を窓ガラス越しに映る姿を私は眺め外を観てた。