私の悩み…
家に着くなり廊へ引っ張る様にして歩く白虎…
私は引っ張られるまま廊の中へ押し込まれた。
【私は少し疲れた。これからこの者の中では無く私の居るべき場所へ戻る。少しの間、お前との連絡はこの者を通してでは無く直接、ここへ来て私の名を呼ぶがいい。さすれば私はお前の前に必ず姿を現す。よいな?】
私の返事も聞かず白虎が言い終わった瞬間、黄色い光と白い光と共に白虎の姿が父の中から現れ私の所へ来て私にキスをしそのまま消えてしまった。
私は一瞬の出来事で何も言えず…
返事も出来ず…
ただ地面に倒れた父を抱き締め天井を見上げ白虎の名を白虎の本当の名【鎧】と叫んでた…
父が目を覚まし白虎が居ない事を父は何も言わなかった。
ただ…
「今日は色々あったから早くお風呂に入って早く寝る様にしなさい。」
父はこれだけ言って祖父と話があるからといい廊を出て行った。
父の中に白虎はもういない…
私の心にぽっかりと開いた穴…
無気力に成ってしまった私…
大切な者を大切な人を無くしてしまうと人間は意図も簡単にこんな状態に成れるんだ…
私は初めて体験する感じに戸惑いながら自分の部屋へと戻った。