私の悩み…
どうすればいいの?
鎧…
【ようやく約束を想い出したか?お前と言う女は本当に毎回毎回、同じ事を繰り返してくれるよな…私の気持ちも願いも知らぬまま…】
白虎が私の前に現れた…
驚いて目をパチパチしてると…
【ここは私の聖域お前の家の廟も聖域の一つだ…。】
天から降りて来た白虎は有り得ない位…
格好いい…
この人は自分の姿を鏡に写して観た事があるのだろうか?と言うくらいの格好よさ…
【奏…。】
私の名前を呼び私の元へ降り立った。
一つ一つの仕草がまさに成る白虎。
【私をようやく鎧と呼んでくれる様に成ったか…。】
私を抱き締め過去に観せた優しい微笑みと優しい目差しを私にくれた…
【私の願い…。奏は今度こそ叶えてくれるのか?
それともまた私は何百年とお前を待ち続けるのか?】
今度は哀しい目をして私を見詰めた。
私は白虎に返事が出来なかった…
でも…
白虎に一つだけ約束出来る事がある。
私は白虎の腕の中で
【私は白虎の世界へ行きたくても行けない人間。でも白虎の力と私の力で必ず白虎の居る場所へ行きたい。だから努力する。】
そう言った。