私の悩み…
私の意志が解った白虎はもう何も言わなかった…
ただ私に…
【奏…。どんな結果に成ったとしても私はお前を絶対に忘れない…。そしてお前も私を忘れない…。それは俺とお前の約束であり契約だ…】
白虎はそう言った。
そして…
【我この者の願い終生、輪廻を繰り返したとしても忘れる事も無くこの者の中に眠る。くるべき時にこの願い眠りから覚醒し我の名【鎧】と呼べ。】
白虎は私の左胸にある虎の痣にキスをしそして自分の血を私の痣につけ梵語を唱えた。
左胸の痣が黄色く輝きそして白い痣が黄色み掛かった色に変化した。
左胸は熱くそして白虎の想いや願いが伝わって来た。
【私はあの者の中に入る。何か?あれば私の名前を呼べ。いいな?奏?】
白虎は時を動かし始め父の中に入って行った。
時間が動き出し父は振り向き私の元へ来た。
「白虎との話はもう済んだのか?」
私が頷くと…
「じゃ家に帰るか?そろそろ帰らないとな…。」
父は白虎から何を?感じ取ったのか?
解らなかったけど…
いつもより父の笑顔は哀しく観えた。