私の悩み…




頭を振りここに居て話を聞くと私は父に言った。


「無理をしなくていいんだよ?」

何故か?父が私に優しくしてくれる…


なんで?


話を聞いて行き…


取り壊しを命令したのはあの大女将の家だと言う事。

その時、温泉宿の経営が上手く行って無かった事。

社で殺された人達は温泉宿を経営してた経営者本人だと言う事。

姿を消した人達は全てあの大女将の宿で働いてた人達だと言う事。


私は…


……………。


「奏?奏?」

父の私を呼ぶ声は聞こえ無かった…




あの人達は殺された人達だったんだ…

あの宿に居てたのは

そして地神が総ての指揮を取ってた…


あの宿に復讐する為に…

そして社を元に戻す為に…



地神の怒りを鎮めるにはまず…



あの大女将の一族に頭を下げて貰い地神に罪をこう事…

無理なら身代わりを誰かにして貰い許しをこうしか無い…


父と祖父はここに姉の汀を連れて来るつもりなんだろうか?

姉に身代わりをさせるつもりなんだろうか?



姉も祖父や父には逆らえない…


たぶん…


きっと姉では無理だろう…


私はそう思った。







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