私の悩み…
やはり…
間違いないんだ…
祖父の邪な邪悪な思念…
「鷯…。それは全て解ってます。」
父が返事を返し何故私が鷯を呼び出したのか?尋ねた。
鷯は兄と姉の話を父にし父もまた難しい困った顔を鎧と共にした。
【奏?お前は兄と姉を助けたいと言うのだな?】
鎧が聞いて来たので私が頷くと…
鎧は大きな溜め息を一つ吐き…
【我、弟。玄武の慂よ!兄じゃの私がお前を呼ぶ!】
鎧が叫んだ瞬間!
白い靄と言うか霧と言うか?
渦巻きが起こり竜巻みたいに風が空に舞い靄の中から一人の四神がこの地上に降り立った。
靄は風と共に消え去り現れたのは…
【兄じゃ?私に何の用なのだ?】
そう…
目の前で鎧に向かって話すこの神は北方位を守護する玄武の慂…
しかも…
鎧の弟だったなんて私は今、知った。
【慂よ…。突然、呼び出して済まぬ。お前に話があって私がお前を呼んだ。】
鎧は慂に話した。
【鷯と継承者がここに居ると言う事は…継承者お前の兄と姉の事か?】
私に向かって慂は話した。
【慂?奏は私と同じ能力の持ち主。言葉を弁えよ。】
鎧は凄い威圧感で慂に言った。