私の悩み…
まったくもって意味が解らない私…
「お前達の母は元々九条に雇われたお手伝いさんだったんだよ…。そして祖父が祖母の目を盗み母と密会を始めしまったんだ…。今の克と汀みたいにこの廟の中で…」
父が話し始めた。
「私も二十歳に成れば奏みたく覚醒をすると祖父に言われてたが二十歳前に白虎として覚醒し鎧の記憶が私の中にも現れた。そして過去の九条の歴史も鎧との約束も全て想い出し祖父の野望を阻止する為に母と23歳の時に結婚した。」
兄、姉、私は父の話をただ黙って聞くしか無かった。
「そして克。お前がこの世に生まれた時私は確かにお前の中に玄武聖君が宿ってる事を確認した。白と茶のオーラを身に纏ってたお前を確認し私は部屋を出た。だが…祖父がお前に術をかけたんだ…。それに気が付いたのはお前が高校生に成った時。お前がかけられた術を解く為、私は祖父と共にいんだ。」
祖父が…
有り得ない…
何の為に?
祖父は何を考えて行動してるの?
「そして汀。お前が生まれた時は朱いオーラを身に纏いこの世に生まれて来た。朱雀聖君として…」
父は兄や姉が生まれて来た時の事を話した。