私の悩み…
【これは奏…お前がこの世に生まれ出た時からの記憶。これは我の能力の一つである過去観と言う…お前にも見えるか?このビジョンが?】
慂が言ったので返事を返すと…
【もうこの先の未来は無い…それでも良いのか?】
慂がまた言って来た
私は慂に未練も悔いもなし!
そう言うと…
【解った奏。済まなかった。】
慂が謝った。
集中し精神を統一してると…
四色に光り輝く物を遠くからでも確認できた。
四神召喚陣の東西南北の位置に光り輝く四つの力強く輝く光を…
【我等を捜し当てたか…】
鰓の声が遠くから聞こえ…
【奏。それが我等四神の精神だ。奏は陣の真ん中に座すればよい。】
鎧の声も遠くで聞こえた。
私は陣の中に座ると四方から一斉に光を放ち…
そして…
私の身体からも藤色の光を放ち身体が透けて来てるのが自分でも解った。
【奏。お前の身体はここで一旦、無くなり我等と同じ光の玉に成る。】
鎧は私がパニックを起こさない為に説明を施した。
藤色の光が増す事に私の身体は透けて行く…
これが私の力の大きさを計る光り…
そして意志の強さ…