私の悩み…
段々、身体が透けて無くなる…
でも私の意識はしっかりしてた。
【光りに成った時、我等四神は真の姿に戻りしお前を異空間へ運ぶ】
鎧は私に説明をし続けてくれた。
完全に私の姿が消えて無く成ってしまった。
光りの中に私の意識意志、思念が光りに包まれ守られている感じだった。
【いざ!異次元の世界へ!】
鎧がそう言うと…
再び四方から稲光みたいな光りを発し四神は【真の姿】へと戻りその姿を現わした。
想像を絶する様な大きさに気を失いそうに成りながら四神の姿を光りの中から観た。
四神のアイテムもバカでかく大きく変化していた。
鎧は剣を口に銜え
鷯は玉を首に掛け
鰓も勾玉を首に掛け
慂の鏡は甲羅の一角と同化していた。
私が今、観てる四神が本来あるべき姿なんだ…
私はそう思いながら今の自分が水晶玉の中に居ると言うのに気付かなかった。
鎧を先頭に陣を囲む様に四方を四神に守られ移動し始めた。
過去の色んな歴史が流れ過ぎて行く。
そしてそれを観ては過去の【奏】が泣き悲しみ嘆き私は胸を痛めた。
過去の奏達の生き様は私の想像を遥かに越え悲惨だった。