私の悩み…




もう…

陣が壊れるのは時間の問題だと言う事は確実だった。


いつ壊れてもおかしく無い程、ボロボロに成った陣を私は水晶の中から眺めそして…


もし…

もしも…

この陣が壊れたら私はこのまま墜ちる…

異空間の中を一生彷徨う事に成り鎧達の元へ行けなく成る。

嫌だ…

でも私の精神力のもろさがここに来てあからさまに出てしまった。

ボロボロに成った陣



でも鎧の言う通り最後まで諦めない!

どんな結果に成ろうとも…

どんな結末が待っていようとも…




【奏!第七層目を抜けるぞ!!】


鎧はそう言うと時空を引き裂いた。



鎧が先に入って行きその後を陣に守られた私、鷯、鰓そして一番最後に慂が裂け目を通る。


私を囲み守る様にしてた四神は開いた時空の壁に並び呪文を唱え始めた。


そして…



【封印!】


鎧の大きな声と共に四つの光が時空の裂け目から一筋の光と成り現世へ向かって行った。



きっと…

この光は裂け目の壁を通り現世に到着すると私の存在、記憶私の全ての存在価値は消え無くなる。

そして四神が召喚され降臨する事は無く成る…



これで良かったんだよね…





< 265 / 270 >

この作品をシェア

pagetop