私の悩み…
父は古文書にまた目をやり…
【五神に玻璃と各々の力の源を封じた玉を白虎から預かりそれを授ける。
風神に玻璃と青玉。
雷神に玻璃と虎目玉
火神に玻璃と紅玉。
水神に玻璃と藍玉。
地神に玻璃と翡翠玉
白虎に術の源を施されし玉珠。】
「奏…。ここにヒントが書いてある。」
そう言って私に観せた。
「五神の玉の由来も探せば見付かる筈。それにもう一つ大切な事が書いてあったんだよ。この九条家には三つの家宝では無く本来は四つだったみたいだ…。」
父は古文書を私に観せた。
【九条の家宝】
龍の鏡。虎目勾玉。聖剣。孔雀玉。
私は古文書を観て…
孔雀玉なんて何処にもない…
【四つの家宝、集めし時、四神降臨。】
【神より選ばれし後継者、四つの家宝集めし四神降臨後儀式の後契約躱(カワ)し四神坐する。】
【四神降臨のち青龍龍の鏡。白虎聖剣。朱雀孔雀玉。玄武虎目勾玉。献上し差し出すれば繁栄す。】
意味が解らない…
四つの家宝だと言う事は解ったけど…
孔雀玉なんて何処にあると言うの?
私は三つの家宝は廊の奥の別の部屋にあると父に告げた。