イジワルな君に恋しました。
*第1章*
冷たい別れは突然に
もう……嫌だな……。
心の中で弱音を吐く。
泣きそうになるのを必死で堪える。
「陽菜、いいの?」
横に視線を向けながら聞いてくるのは、私の中学からの1番の仲良しの山口花香(やまぐち はなか)ちゃん。
美人で元気で優柔不断な私を引っ張ってくれるしっかり者。
「よくないかも……」
かも、なんて言ってるけど本当は全然よくない。
お昼休み、お弁当を片付け机に突っ伏してうなだれる。
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