イジワルな君に恋しました。
校舎を出て、隣を歩く。
やっぱり、大希くんの隣は落ち着く。
「今日俺ん家寄ってかね?」
校門を出てすぐに、提案してくる。
大希くんの家。
付き合って3ヶ月経つけど行ったことないな。
大希くんが育った環境を見てみたい。
「うん」
承諾すると、優しく微笑んでくれる大希くん。
キュンと胸が音を立てる。
そして、空いてる方の手を私と繋ぐ。
当たり前のように道路側を歩くところに、さりげない優しさが見える。