イジワルな君に恋しました。
「……聞いた俺が間違いだね。
分かってる、さっきの元カレのこと考えてたでしょ?」
その言葉に肩がビクッと反応する。
き、気づかれてた……。
先輩に申し訳ない。
謝ろうと顔を上げて先輩を見る。
顔を上げたらまさかの至近距離に先輩の顔があって、そのままおでこをコツンと合わせてきた。
驚いて目を見開く。
近すぎる距離で目が合って、心臓がおかしくなりそうなほど、ドキドキと鳴っている。
「俺といる時に、他の男のこと考えないで」
先輩の声に、一瞬で先輩のことしか考えられなくなる。