イジワルな君に恋しました。
「陽菜ちゃん、俺と付き合わない?」
その声が耳に届いた瞬間、夜空に大きな花が咲いた。
花火の光で見えた先輩の顔は、からかってる感じではなく真剣だった。
私は驚いて何も言えない。
本気……で言ってるんだよね?
だとしたら……。
「お願いします……」
私は先輩と一緒にいると安心する。
とっても落ち着いた気持ちになって、心地いい。
キスをされてもイヤじゃなかったし、むしろもっとしてほしかった。
そんな先輩を断る理由なんてない。