イジワルな君に恋しました。
返事をすると、すぐに私の手を握られる。
そのまま大希くんの横を通り過ぎて会議室を後にした。
私を引っ張り、校舎を出る。
「せっ先輩、痛い……です」
「あ、ごめん」
「大丈夫ですけど、どうかしたんですか?」
手を離した先輩に尋ねると、私から視線を逸らす。
「陽菜ちゃんが元カレとしゃべってるのを見たら、何かムカついた。
委員会一緒とか知らなかったし、陽菜ちゃんの隣にいるのを見るのはイヤだった」
もしかして、だから早く委員会を終わらせたの?
そんな先輩がかわいくて嬉しくなる。
だから私から手を繋いだ。