イジワルな君に恋しました。
隣に座ったのは大希くん。
まさか本当にサボらず来るとは思わなかったから。
正直驚いた。
私が声を出したせいでジロっと見られる。
あぁ最悪だ……。
こっち見ないで。
そう思いながら大希くんから視線を逸らす。
「露骨に嫌がんなよ。お前に興味ねぇし」
「あ、そう……」
そんな冷たい言葉も、今では安心するだけ。
相変わらず大希くんが近くにいたりすると、胸が変な音を立ててざわつくんだ。
今すぐにこの場から逃げたしたい衝動に駆られる。
どうせならサボってくれた方が、気まずくなくて済んだのにな……。
そう思う私は最低なんだと思う。