イジワルな君に恋しました。
波乱の体育祭*2
私も少しして、自分の席に戻る。
「陽菜遅い!次は男子の借り物競争だよ」
「あ、そうなんだ」
「男子のお題は好きな異性とかあって、すっごく盛り上がるんだから」
好きな異性……か。
『陽菜……好き』
さっきの先輩の言葉を思い出す。
告白されて以来に好きって聞いた。
誰かに想われてるって嬉しい……。
大希くんの時は私だけだったもん。
今、私は幸せ者だな。
「あ、始まった」
「ほんとだ!奥村先輩もいる!」