イジワルな君に恋しました。
今1番欲しいもの。
待って、私って物なの!?
人扱いもされてないとか、どこまで私をバカにするんだ。
「ねぇ……きゃっ」
大希くんに文句を言おうとすると、空いてる方の手を引っ張られて大希くんの手が離れる。
そのまま肩引き寄せられる。
驚いてその相手を見ると、無表情の奥村先輩。
「陽菜に触らないでくれるかな?」
「借り物競争だから借りただけだろ」
睨み合う2人。
この間にいる私は、どうすればいいのかわからない。
2人を交互に見る。
鋭く睨み合っていて、嫌な予感しかしない。