イジワルな君に恋しました。
先輩は救世主
大希くんと別れてから数日。
「大希、何で別れたんだよ?
あんなにかわいい子、そうそういないのに」
「確かにかわいいけど、性格はそこまでかわいくない。
純粋が売りみたいだけど、純粋すぎておもんないっつの」
「ひでぇな。俺なら絶対振らないのに」
「じゃあ、お前告れば?優しくするだけで簡単に落ちるから」
こうゆう時にクラス内恋愛って辛いと思う。
嫌でも耳に入ってくる大希くんたちの声。
きっと私に聞こえるように言ってるんだろうけど。
胸がズキズキ痛むから、傷は完全には癒えていないみたい。
「あいつ、ほんとクソ男ね!人間のクズよ」
花香ちゃんが横目で大希くんを睨みながら言っている。
私が別れた時の話をした直後は、今からでも殴り込みに行く勢いだった。
でもそれくらい私のことを思ってくれてることが嬉しかった。