イジワルな君に恋しました。
保健室までの廊下を歩く。
教室は冷房完備されているから、廊下には誰もいない。
廊下は教室に比べるとちょっと暑いもんね。
そんなことを考えながら、保健室まで行き中に入る。
保健室に入ってすぐに、冷気に包まれる。
涼しい……。
「陽菜ちゃん……だよね?」
私の名前を呼ばれ、落としていた視線をあげる。
そこには最近初めてちゃんと話した奥村先輩がいた。
「あ、やっぱり陽菜ちゃんだ。
どうしたの?」
私を手招きして、保健室のソファに座るよう促す。