イジワルな君に恋しました。
今日の放課後は花香ちゃんが部活休みみたいで、久しぶりに遊ぶんだ。
私が落ち込んでるからって慰めてくれるみたい。
だから、元気に次の授業も受けなきゃ。
せっかくの花香ちゃんの気遣いを無駄にしないように。
「では、私はこれで」
「昼休み終わるまでいれば?」
出て行こうとする私の手を掴んで止められる。
一瞬、掴まれた手にドキッと胸が鳴った。
「いや、でも……」
「今日保健室の当番でさ、もう一人の子は担任に呼ばれてて俺一人なんだ。
休憩がてら話し相手になってよ」
先輩が、ね?って優しく微笑むもんだから、断れずに私は再びソファに座った。